【現代純文学作家】おすすめの小説家ランキング7選

こんにちは、サカキです!今回は、現代のおすすめ純文学作家をランキング形式で紹介してきます!
オススメというより、僕が好きなと言った方が正確かもしれません。
僕は、エンタメ小説をほとんど読んでおらず、読んでいる本の9割以上が純文学です。
もし、純文学を読みたいけど、どの作家から読めばいいか分からないという方は是非参考にしてください。
今回は、特に好きな7名の作家とオススメの作品を紹介したいと思います。
第7位 又吉直樹
第7位は、又吉直樹さんです!

え?又吉って芸人でしょ?有名だから本が売れただけでしょ?

と思っている方は、是非一度読んでみてください
正直、僕も読む前は全く期待していませんでした。
しかし、『火花』を読んですぐ「うわ、凄い、、、」ってなりました。
又吉さんは、元々芸人として表現をしてきたこともあって、世界観の作り方が上手いです。
全員が全員ハマるとは限りませんが、好きな人は好きになると思います。
『火花』『劇場』を読み、僕は好きになりました。
又吉さんの本を読もうと思った時、恐らく多くの人はデビュー作でもあり芥川賞を受賞した作品でおある『火花』を手に取ると思います。
しかし、僕は『劇場』から読むことをオススメします。
- 『火花』→芸人の話
- 『劇場』→恋愛の話
理由は、面白さが分かりやすいからです。
芸人の話よりも恋愛の方が身近なので理解しやすいと思います。
『火花』を先に読むと、

え?どゆこと?

となって「やっぱり純文学はよく分からない」となりかねません
なので、まずは『劇場』から読んで又吉さんの小説の良さを知った上で『火花』を読むことをオススメします。
僕は個人的に『劇場』の方が好きです。
『劇場』の主人公が結構ダメンズで、そんな彼のクソ野郎なところに魅力を感じています。笑(←口が悪い)
続いて、第6位の発表に移ります。
第6位 川上未映子
第6位は、川上未映子さんです!
川上未映子さんは、『乳と卵』で芥川賞を受賞しています。
『乳と卵』は、関西弁の独特な文体で書かれています。
初めて読んだときは、小説をこんな風に書いてもいいんだと衝撃を受けました。
他の作品とは全く文体が違う是非読み比べてみてください。
僕は、川上未映子さんと村上春樹さんの対談本『みみずくは黄昏に飛びたつ』を読んで興味を持ち、ほぼ全ての小説・エッセイを読みました。
この対談本では、川上未映子さんが村上春樹さんに、他の人では訊けないようなこともグイグイ訊いているので「ナイス!」と思うはずです。笑
川上未映子さんの作品には次のような特徴があります。
- 哲学
- いじめ
- フェミニズム
これらの要素を物語に落とし込むのが凄く上手く、一見シンプルに思われるストーリーでもよくよく読むと奥行があることに気づくと思います。
川上未映子さんの作品でオススメは『ヘヴン』です。
『ヘヴン』は、いじめを受けている中学生の男女の不思議な関係を描いた作品です。
2人のいじめに対する受け取り方に注目です。
続いて、第5位の発表に移ります。
第5位 平野啓一郎
第5位は平野啓一郎さんです。
平野啓一郎さんは、京都大学在学中に『日蝕』という作品を描き、その作品で芥川賞を受賞しています。
平野啓一郎さんの作品をまだ読んだことがない方は1つだけ伝えたいのは、『日蝕』を読むのは後回しにしてほしいということです。
なぜなら、何を書いているのか分からないからです。笑
『日蝕』は「分かる人にだけ分かればいい」を体現している作品です
教養のある方なら問題ないかもしれませんが、僕は開いた瞬間に閉じました。
見たこともない漢字がウヨウヨしているので、興味のある方は是非一度開いて、そしてすぐに閉じてください。笑
他の作品も『日蝕』と同じ文体で書かれていたら好きになることはありませんでしたが、『日蝕』以外はちゃんと読めるように書かれているので安心してください。
では、どの作品から読めば良いか。
オススメは『マチネの終わりに』です。
この作品は、大人の純愛を描いています。
甘酸っぱい青春時代の恋愛とはまた違った良さがあります。
文章が凄くしっかりしており、現代の三島由紀夫という印象を受けました。
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続いて、第4位の発表に移ります。
第4位 村上龍
第4位は村上龍さんです!
村上龍さんは、『限りなく透明に近いブルー』という作品で芥川賞を受賞しています。
このタイトルがいいですよね。
- 限りなくハゲに近いボーズ
- 限りなく読書家に近い積読家
- 限りなくメタボに近いポッチャリ
色々と作りたくなっちゃいますよね。笑
村上龍さんの言葉のセンスが頭一つ抜けている気がします。
凄くリズムが良いので流れるように読めてしまうと思います。
- 暴力
- 不道徳
- 体制への反逆
村上龍さんは、以上のようなものをテーマに作品を描いています。
村上龍さんの作品の「激しさ」に僕は惹かれています。
オススメの作品は『半島を出よ』です。
この小説では、「もし北朝鮮が日本に攻めてきたら」という思考実験を成し遂げています。
読み終わった後には、「何て凄い作品だ、、、」と溜め息が出ました。
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続いて、第3位の紹介に移ります。
第3位 村田沙耶香
第3位は村田沙耶香さんです。
村田沙耶香さんは、『コンビニ人間』で芥川賞を受賞しました。
村田沙耶香さんは、ぶっ飛んだ設定の小説が多いので、毎回驚かされます。
- 普通とは何か
- 性に対するギモン
- 男女関係に対するギモン
現代で当たり前とされていることに対して、ギモンを投げかけています。
- 男が妊娠できる世界(消滅世界)
- 10人子供を産めば1人殺せる世界(殺人出産)
- 3人で付き合うのが当たり前の世界(トリプル)
このような作品が当たり前のように出てきます。笑
ぶっ飛んでるな~と思いません?
安心してください。登場人物もぶっ飛んでいます。笑
僕は、村田沙耶香さんの作品を読むときはいつも、
「さて、今回はどんなぶっ飛んだキャラが出てくるんだ」
とワクワクしています。
又吉さんの『火花』と同様に、村田沙耶香さんは『コンビニ人間』で芥川賞を受賞していて有名なので、この作品から読む人が多いと思います。
しかし、僕は『地球星人』から読むことをオススメします。
その理由は、面白さが分かりやすいからです。又吉さんの時と一緒ですね。笑
「地球星人」というのは常識に洗脳されて人たちで、洗脳されなかった人を「ポハピピンポボピア星人」と言います。
はい?ってなりますよね。笑
是非読んでみてください。メチャメチャ面白いです!
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続いて、第2位の紹介に移ります。
第2位 中村文則
第2位は中村文則さんです。
中村文則さんは、『土の中の子供』で芥川賞を受賞しました。
でも、この作品から読むのはあまりオススメしません。

さっきから、芥川賞を受賞した作品オススメしなさすぎ!

言われてみれば、、、たしかに笑
芥川賞作品ってオススメしづらいものが多いですね。
読者が面白いと思うものよりも、クセがあるものが選ばれやすいからでしょうか?
これはまた別の機会に考えときます。
- 悪
- 性
- 狂気
- 宗教
- 脳科学
中村文則さんは、以上のようなことをテーマにした作品が多いです。
そして、とてつもなく暗い!
こんな暗い小説があっていいのかと思うほどです。
僕は、暗い小説だからこそ救われることがあると思っています。
あまり褒められたものではありませんが、小説の中で自分よりももっと悲惨な環境にいる人を見ると、「自分は全然ましじゃないか」と思うことができます。
中村文則さんの小説は、絶望している方、もしくは絶望している時に読むのをオススメします。
明日への希望に満ち満ち溢れている人が読んでも「暗っ!」としか思わないと思います。笑
中村文則さんのオススメ作品は『何もかも憂鬱な夜に』です。
タイトルを読んだだけで憂鬱になるかもしれません。
この小説は、ある老夫婦を刺殺し死刑判決を受けた青年と、その青年を担当する刑務官の話です。
死刑制度は本当に必要なのかと考えさせられる作品です。
個人的には、『遮光』という作品が好きです。
ただ、クセが強いので中村文則さんの作品を読んだことがない方にはあまりオススメはできません。
『遮光』には、恋人が死んでいるのに「彼女は元気でやっている」と周りにウソをつく虚言癖を持っている主人公が登場します。
僕はこのワケのわからなさに惹かれてしまいます。
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いよいよ、第1位の発表です。
第1位 村上春樹
第1位は、村上春樹さんです!
村上春樹が第1位なのは、より多くの人に良さを知ってもらいたいとか、純文学の入門にもってこいだから、というのではなく、ただ単に僕が好きだからですm(_ _)m
村上春樹さんは、どの作品で芥川賞を受賞したのかというと、、、村上春樹さんは芥川賞を受賞していませんね。
今回紹介した作家の中で唯一芥川賞を受賞していない作家です。
では、村上春樹さんの作品で、この作品から読むべきではないというものがないのかというと、そんなこともありません。
一つ上げるとしたらデビュー作の『風の歌を聴け』です。
この作品を読むと大抵「ん?」ってなると思います。
芥川賞を受賞しそうな作品です。笑
オススメの作品はというと、長編小説では『海辺のカフカ』がいいと思います。
この作品は、15歳になった少年が自分の知らない街へ冒険に出る小説です。
次の展開がどうなるのかワクワクドキドキしながら読み進められると思います。
僕は大学生の時に村上春樹さんにハマりましたが、その時に受けとったのは「孤独でも大丈夫」というメッセージでした。
孤独を肯定する直接的な文章が書いてあったワケではありませんが、村上春樹さんの小説を読んで救われた覚えがあります。
大学生の時、多くはありませんが友達もいましたし、(同じく多くはありませんが)彼女もいました。
しかし、心のどこかで孤独を感じていました。
そして、孤独はダメなものだと思って目を逸らし続けていましたが、それでも常に孤独が視界に入っている状態でした。
孤独を感じてる自分の気持ちにフタをして、ないものとして扱おうとしましたが、やっぱり孤独であることには変わりません。
その時に村上春樹さんの小説を読んで、「あぁ、孤独でもいいんだ」と心の底から思えるようになりました。
もし、この記事を読んでいて、大学生の時の僕のようにうまく孤独と向き合えないという方は是非読んでみてください。
何かしらの気づきが得られると思います。
そして、もちろん村上春樹さんの作品の良さは「孤独の肯定」だけではありません。
- ユーモア溢れる文章
- 先が読めないストーリー
- どこか愛着が湧いてしまうキャラクター
村上春樹さんの作品は好き嫌いがハッキリ分かれると思いますが、僕のように好きな人はかなりハマると思います。
オススメの純文学作家の紹介は以上です。
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