【公務員】『罪と罰』を読んで国家公務員試験に落ちた話
こんにちは、ブロガー兼 VTuberのサカキです!
普段、このブログでは、本の紹介や公務員に関する情報提供をしています。
今回は、この二つを組み合わせて「『罪と罰』を読んで国家公務員試験に落ちた話
」というのをしたいと思います。
あまり真面目な話ではありませんので、軽い気持ちで観ていただけるとありがたいです。
国家公務員試験:2次試験までコマを進める
私は大学生4年生の春、公務員一本に絞って就職活動を行っていました。
受験した公務員試験の中には、国家公務員の一般職も含まれており、1次試験の筆記試験を合格して、次は、いよいよ2次試験の面接が待ち構えているという状況です。
2次試験の当日、私は会場に到着し、事前に提出を求められていた自分のプロフィールやどこの部署で働きたいかを書いた書類を受付の人に提出して、席につきました。
集合時間になり、職員の人が面接の流れを説明します。
私は、順番が後の方だったので、面接までに1時間以上はかかることが予想されました。
面接で自分の順番が来るまでは自由時間です。
始めのうちは、頭の中で想定される質問に答えるシミュレーションをしていました。
しかし、しばらくするとそれに飽きてしまい、鞄の中に読みかけの本があることを思い出します。
それが、ドストエフスキーの『罪と罰』です。
ドストエフスキーは、ロシアの文豪で『カラマーゾフの兄弟』や『罪と罰』などが有名なので、作品を読んだことはなくても聞いたことはあるという方は多いと思います。
あの村上春樹さんに、「『カラマーゾフの兄弟』を読むと自分が作家であることが虚しくなる」と言わせるほどの作家です。
ドストエフスキー『罪と罰』あらすじ
ここで、『罪と罰』がどのような作品なのかを簡単に紹介します。
主人公のラスコーリニコフは、頭はよかったのですが、貧乏であったため大学の学費を滞納し、退学させられてしまいます。
彼は「1つの罪は100の善行によって償われる」という考えを持っており、自分がお金を借りている老婆の殺害を企てます。
※1個悪いことしても100個良いことすれば許されるよね、という考え方
マンガで言うとデスノートの夜神月と似たような考えを持っていると言えます。
犯行の当日、老婆の殺害は上手くきましたが、あるアクシデントが起こりました。
なんと、殺害の現場を老婆の妹に見られてしまったため、主人公は彼女も殺してしまいます。
主人公は自分の信念に基づいて殺人を行いましたが、次第に罪の意識に苛まれます。
まだ読んでいないという方は、彼がどのように自分の罪と向き合っていくのかに注目してみてください。
面接会場へと話を戻します
話を戻しまして、私が面接会場で読んでいたのが、ちょうど主人公が老婆とその妹を殺害するシーンでした。
私は、主人公が老婆を殺害することは、読む前から知っていましたが、まさか妹まで殺害するとは思わず、ものすごく衝撃を受けたことを覚えています。
そして、この衝撃が抜けないまま面接を迎えることになりました。
面接は10分弱で終わりましたが、その中で私が覚えている質問は一つしかありません。
その質問とは次のとおりです!
その働きたい部署というのは、面接会場に着いてすぐ、受付の人に渡した書類に書いた内容で、面接官はその紙を見ながら面接を行っています。
私は、この質問をされた時にイヤな予感がしました。
それは、老婆だけでなくその妹までもが殺害されたショックで、自分が第1志望に選んだ部署を忘れてしまったということです。
ちょっと考えても思い出せなかったので、まずは第2志望として選んだ部署から説明することにしました。
その説明をしている間もずっと第1志望に選んだ部署の名前を思い出そうとしています。
そして、とうとう第2志望の説明が終わってしまい、第1志望の説明をする時が来てしまいました。
しかし、いくら頑張っても思い出せなかったので、結局私は次のように切り出しました。
「すいません、あの~第1志望にどの部署を書いたかド忘れしてしまったんですけど、何て書いてました?」
と素直に訊きました。
○○局って書いてありますよ?
すると、面接官は不思議そうな顔をしながら、私が1番そこで働きたいと思って書いた部署の名前を教えてくれました。
なぜ、私がその部署で働きたいのかと言うと、、、(オワタ\(^o^)/)
それを聞いた私は、なぜその部署を第1志望に選んだのかについて、熱意を込めて説明しましたが、もちろん説得力は全くありません。
うん、不採用
そして、結果は当然ですが落ちました。
ですよね、、、(;’∀’)
まとめ
『罪と罰』で殺害されていたのが、老婆だけであったら、第1志望を忘れるなんてことはなかったのかもしれません。笑
国家公務員の受験を考えている方は、待ち時間が長い場合は特に、インパクトの強い小説を読まないように注意してください。
また、私がされたように、どの部署で働きたいのかという質問をされる可能性があるので、部署の名前と志望理由をしっかり考えておくといいと思います。
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