『極上の孤独』下重暁子~「淋しさ」と「孤独」の違いを説明できますか?~

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「淋しさ」と「孤独」の違い説明できますか?┃下重暁子『極上の孤独』

ブロガー兼VTuberのサカキです!今回は、下重暁子さんの『極上の孤独』という本を紹介します!

みなさんは、「孤独」という言葉にどのような印象をお持ちでしょうか?

本書の著者である下重さんは、「孤独」に対する受けとめ方は2通りあるとしています。

一つは、「淋しい」「いやだ」「避けたい」というネガティブなもので、日本人の多くはこちらだと言います。

もう一方は、「孤高」「自由」「群れない」など、「孤独」に惹かれ、憧れすら抱く人で、著者はこちらのタイプということです。

みなさんは、どちらのタイプでしょうか?

私は、一人で本を読んだり作業をしたりするのが好きなので、孤独をポジティブなものとして捉える後者のタイプです。

今回は、本書を読んで印象に残った内容を紹介していきます。

内容は次の3つです。

1.「淋しさ」と「孤独」の違い

2.孤独は人を成長させる

3.期待は他人にするのではなく自分にすべき

 

「淋しさ」と「孤独」の違い

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まず、「淋しさ」と「孤独」の違いについてですが、筆者はこの2つを明確に区別しています!

まず、「淋しい」というのは、一時の感情であり、淋しさは何も生み出さないと述べています。

一方「孤独」は、淋しさを突きぬけた状態で、一人で生きていく覚悟ができ、自分を厳しく見つめることであるとしています。

つまり、「淋しさ」とは一時の感情で、「孤独」は一人で生きていく覚悟ができている状態であると言えます。

筆者は、淋しいといえるのは、その淋しさは誰かが何とかしてくれるのではないかという甘えが潜んでいると言います。

少し「淋しさ」に対して辛辣であるようにも思いますが、私はこれを聞いてすごく納得しました。

「孤独」の場合は、そこから逃げようとはしませんが、「淋しさ」の場合は、その穴を何かで埋めようとします。

そして、その何かというのは、自分以外の誰か若しくはモノなど、外に求めることが多いです。

その「淋しさ」を埋める対象が人である場合は共依存になってしまったり、モノである場合は依存症となる場合があります。

「淋しさ」という感情を、自分と向き合うことで解決できると、「孤独」という1段上のステップへと進めるということです。

私は、この本を読むまでは「淋しさ」と「孤独」について、分けて考えてはいなかったので、その違いを知れただけでも、本書を読んでよかったと思えるほど感銘を受けました。

孤独は人を成長させる

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続いて、孤独は人を成長させるに移りたいと思います!

たまに、何かを決断する時に、一人だけでなく何人もの人に相談をする人を見かけます。

その理由を著者は、「自分で考えて、決めるのが恐いから」であると言います。

なぜなら、自分で決めたら自分で責任を負わなければならないからです。

誰かに相談して決めれば、もし失敗した場合もその人のせいにするという「逃げ道」をつくることができます。

このような相談癖があるのは、女性に多いと著者は述べています。

たしかに、男の子に告白されて付き合うかどうか、最近彼氏が冷たいから別れようかどうか、自分は早く結婚したいのに相手はその気がないからどうしようなど、何人もの人に相談する人がいます。

よく言われていることではありますが、人に相談する時点で自分の中ですでに答えは出ていて、後は背中を押してほしいという場合は多いです。

著者は「大事なことは他人に相談すべきではない」と主張しています。ー本書p.47より

この意見に私も凄く同意で、自分の人生は自分で決めるべきだと思っています。

これは私の持論ですが、「誰かが決めた正しい道よりも、自分で選んだ間違った道に進むべき」であると考えています。

正しい道に進むよりも、失敗を重ねた方が人生の厚みが増し、自分の成長へとつながるからです。

結果はどうであれ、自分で決めることこそが大事だと思います。

本書の著者も、孤独の中で悩み考え続けることで、人は成長していくのではないかと述べています。

孤独な時間をどれだけ持つことができるかが重要であるということです。

最短・最速の男 与沢翼さんは『ブチ抜く力』で「群れるな!」と主張し、一人で決断して、自分の頭で考えることの大切さを述べています。

『ブチ抜く力』に興味がある方は、以前に紹介させていただいているので、下記の関連記事または関連動画をご覧ください!

▼与沢翼『ブチ抜く力』

関連記事:ブログで読む

関連動画:YouTubeで観る

期待は他人にするのではなく自分にすべき

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最後に、「期待は他人にするのではなく、自分にすべき」について説明します!

人に期待をしないよりも、人に期待をする方がポジティブに聞こえるかもしれません。

しかし、著者は人に期待をすることには弊害があると言います。

それは、「不満」「愚痴」が生まれることです。

もし、期待どおりの結果であれば特に問題はありません

しかし、期待はずれの結果であれば、うまくいかなかったことを他の人のせいにしてしまうということです。

その結果、期待どおりの結果が得られなかったことに対する「不満」と「愚痴」が爆発してしまいます。

なので、「他人に期待するひまがあったら、自分に期待するべき」であると述べています。ー本書p.149より

自分に期待して上手くいかなくても、結果は自分に返ってくるので、次へと進むことができるということです。

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まとめ

本書は、孤独を感じることに罪悪感を持つ方が読めば救いに、孤独とは生活をしている方が読めば新たな気づきを得られる1冊です。

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