【天気の子】は駄作?面白くない?つまらない?┃低評価を徹底的に論破する!
新海誠監督の新作『天気の子』に対して「駄作」「面白くない」「つまらない」という意見が出ているようです。
メガヒットした『君の名は。』の後で期待も大きく、多くの人が観れば、賛否が分かれるのは仕方がないとは思います。
今回は、なぜ批判的なコメントが出ているのか、その理由を列挙し一つ一つ論破(?)していきます。
ツイッターやネットの掲示板では、『天気の子』が面白くなかった理由に以下のことが挙げられていました。
- 帆高がサイコパス
- 帆高の家出の理由が不明確
- 帆高の親が心配しなさ過ぎ
- 本田翼さんの演技が下手
- 警察がショボ過ぎ
- 展開が読めてしまう
- 曲が『君の名は。』の方が良かった
帆高がサイコパスから順番に進めていきます。
帆高がサイコパス
これは、帆高が人に銃を向ける、そして2回も発砲してしまったことを指しているのだと思います。
さすがにサイコパスは言い過ぎにしても、確かにこの件については否定はできません。笑
僕は『天気の子』を観て、主人公の好き嫌いで映画の賛否が分かれるのではないかと思いました。
1回目はおもちゃだと思っていたので情状酌量の余地はありますが、2回目は本物だと分かっていて撃っているので確信犯ですよね。
新海誠監督は、帆高が心に抱え込んでいる鬱憤を表現するのに銃を登場させたのだと考えられます。
帆高のことは嫌いになっても『天気の子』は嫌いにならないでください、という言葉がどこかから聞こえてきそうですね。笑
全然論破になっていませんが、続けていきますm(_ _)m
帆高の家出の理由が不明確
帆高は島から飛び出して東京に来ましたが、なぜ家出をしたのかが映画では描かれていませんでした。
- 船に乗っているシーンでは、顔にケガをしていた
- 陽菜に家出の理由を訊かれ、親と地元が息苦しいと答えた
これらのことから親とケンカしたと考えられます。
しかし、父親と母親どっちに殴られたのか、その詳細は全く分かりません。
実は、小説では父親に殴られたと書かれています。
その夜、僕は夢を見た。
島にいた時の夢だ。
あの日、父親から殴られた痛みを打ち消すように、自転車のペダルをめちゃくちゃに漕いでいた。ー小説『天気の子』p.206より
では、なぜ映画では説明がなかったのか。
それは新海誠監督が、家出の理由を重視していないからだと考えられます。
実際、帆高がなぜ家出をしたのかが分からなくても十分作品として楽しめるはずです。
家出の理由を説明していないから『天気の子』は駄作だ、とは言えないと思います。
次も、またまた帆高の話題です。
帆高の親が心配しなさ過ぎ
中には、帆高の親が心配しなさ過ぎという意見もありました。
帆高は家出をしてから3ヶ月以上経ってから島に戻りましたが、何で親はそんなに心配をしないんだ?おかしいじゃないか!ということです。
しかし、帆高を探している警察が陽菜の家に来た時に、親から行方不明者届が出ていることを知らされています。
このことから、親が全く心配しなかったとは言えないはずです。
さすがに子供がいなくなって心配しない親はいないはずです。
確かに、帆高と親の関係は知りたいところではありますが、あえて書かないことで想像させるというのも一つの手法としてアリだと思います。
次は、予告の段階で少し燃えていたアノ声優についてです。
本田翼さんの演技が下手
映画を観たみなさんはどう思いましたか?
僕は、確かにスゴく上手いとはお世辞にも思いませんでしが、特に違和感なく観ることができました。
もし、陽菜の声優だったら話は変わりますが、夏美のキャラには合っていたと思います。
中には、「話題性を高めるためにプロの声優ではなく芸能人を使う時点でオコ( `ー´)ノ」という方もおり、その気持ちも分かります。
ただ、本田翼さんの演技のせいで作品が台無しになったとまでは言えないはずです。
それをカバーするくらい(と言うと少し失礼ですが)『天気の子』の作品は素晴らしかったと思います。
次は、警察についてです。
警察がショボ過ぎ
『天気の子』に登場した警察の失態は次のとおりです。
- 警察署から帆高を逃がす
- 凪センパイも逃がす
- 逃げた帆高を捕まえられない
- 廃ビルでも取り逃がしてしまう
これ、現実の世界だったら大炎上ですよね。笑
僕も映画を観ていて「もう少し警察ガンバ!」ってなりましたww
ただ警察が頑張り過ぎると帆高は陽菜を助けることができないので、これはしょうがないと思います。笑
簡単に帆高を捕まえてしまうと物語が成り立ちません!
かと言って警察を登場させなかったら、「警察が出てこないのは現実的じゃない」「親が行方不明者届を出していないはずがない」ともっと批判されていたと思います。
警察は登場させなきゃいけないけど、頑張りすぎたらダメ。
「そうだ、しょぼくすればいいだ!」というのが妥協点だったと考えられます。笑
リーゼントの髪型もそうですが、警察はなかなかギャグ要素が溢れていましたね。
次は、ストーリーの展開が読めてしまうことについて。
ストーリーの展開が読めてしまう
- 陽菜が消えること
- 空の世界へ行き陽菜を助けること
- 高校卒業後に東京で再会すること
ストーリーに意外性が乏しく、先の展開が読めてしまうという意見があります。
例えば、帆高と夏美が取材をした占い師の「晴れ女は能力を使い過ぎると神隠しにあう」というセリフから、陽菜が消えてしまうことが予想できます。
これにつては、新海誠監督は『天気の子』で意外性を狙っていないのではないかと思います。
確かに、先の読めない展開には魅力がありますが、では、ストーリーの展開が分かると『天気の子』は楽しめないのかというと、決してそんなことはありません。
少なくとも僕は楽しめましたし、全員が全員「展開が読める=つまらない」と感じたワケではないはずです。
- 陽菜は交通事故で死ぬ
- 帆高は陽菜を助けず世界の安定を選ぶ
- 帆高と陽菜は2度と会うことはない
このように意外性のある展開にすることはできますが、こっちの方がモヤッとすると思います。
陽菜が交通事故で死んでいたら「キミスイのパクり」とか言われていたかもしれません。笑
最後に、曲が『君の名は。』の方が良かったについて。
曲が『君の名は。』の方が良かった
これは完全に個人の好き嫌いによると思います。
確かに、『君の名は。』の曲が良すぎというのはあります。
では、『天気の子』の曲は全然ダメでしょうか?
僕は、予告で『グランドエスケープ』と『愛にできることはまだあるかい』を聴いて、RADWIMPSはまた名曲を生み出したと感動しました。
この2つの曲にハマって、映画公開までに何十回も予告の映像を観ましたし、『愛にできることはまだあるかい』のMVが公開されてからはリピートしまくっています。
また、劇中でRADWIMPSの曲が流れた時は、全身が震えるほど感動しました。
どっちが良いかについては比べることはできないので、もしあまり良いと感じなかったのであれば、それはしょうがいないと思います。
否定的なコメントを完全に否定することはできない
ここまで色々と書いてきましたが、否定的なコメントを完全に否定することはできません。
納得できる部分も多いにありますし、映画自体にもツッコミどころは沢山あります。
しかし、その欠点を補うほど、いや、圧倒的に上回るほどクオリティが高かったと思いました。
『天気の子』を観て面白くないと感じる人は一体何を求めていたのかがギモンです。
大勢が観れば賛否が分かれるのは仕方がありませんが、僕はもの凄く感動しました。
この狂った世界に、アニメという素晴らしい文化があるというのは救いであると心から思っています。
大人になると感動することがほとんどなくなってきますが、それでもここまで感動させてくれるというのは、それだけで素晴らしいと思います。
他にも『天気の子』に関する記事を書いているので、是非こちらも併せてご覧ください。
『天気の子』名言集【まとめ】
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コメント
レビュー読みました。個人的には、全体を通して、心理描写と伏線回収がイマイチだと感じました。
◆心理描写
帆高→晴れ間を求めて島を出たのに、何故船上に出て、わざわざ雨に打たれたの?
陽菜→弟と暮らす環境を守ることを最優先しているのに、そこにいきなり拳銃を打つような、情緒不安定な男を呼びます?
◆伏線回収
送り火→亡くなったお母さんが展開に絡んで来‥‥なかった
占い→天気を晴れにする者と対になる雨にする者が出て‥‥こなかった
桜→雨が降り続き、夏に雪が降り、東京全域が水没する気候が狂った世界で、季節も狂って‥‥なかった。春に桜咲いた
よしさん
コメントありがとうございます。
仰る通り、ストーリーを進める都合なのか心理描写・伏線回収が甘いところは結構ありましたね。
そこを気にせず面白いと思えるかどうかで、賛否が大きく分かれるはずです。。