【要約】樺沢紫苑『アウトプット大全』書評~インプットとアウトプットの黄金比は3:7~
今回は、精神科医である樺沢紫苑さんの『アウトプット大全』という本を紹介したいと思います!
この本は、すぐに役立つ情報が沢山書いており、読み終わった時には、フセンだらけになっていました。
『アウトプット大全』は、私が去年読んだ実用書の中では、1番オススメの本です。
この本の中では、アウトプットのコツが80個紹介されていますが、その1つ1つが図を使って説明されていますので、文字だけの本よりもかなり分かりやすくなっています。
それでは早速、『アウトプット大全』のエッセンスを紹介していきたいと思います。
インプットとアウトプットの理想的な比率
突然ですが、問題です。
勉強において、インプットとアウトプットの理想的な割合は次の3つのうちのどれでしょう。
※インプット=教科書を読むこと、アウトプット=問題集を解くこと
インプット:アウトプット
A 7 : 3
B 5 : 5
C 3 : 7
正解はこちら↓
答えは、Cのインプット3・アウトプット7が理想的な割合だと紹介されています。
アウトプットはインプットの2倍以上必要である、というのは衝撃的でした。
頭では分かっていても、実際に自分が勉強するときに、実践できるかどうかは別だと思います。
大学生を対象に行った、インプットとアウトプットの比率を調べた研究では、平均でインプット7でアウトプット3という結果が得られました。
また、本書の著者である樺沢さんが、社会人を対象に同様の調査を行ったところ、インプットとアウトプットの比率は、7.1:2.9という結果が得られたようです。
このことから、大学生も社会人も、教科書や参考書を読むなどのインプットをメインに勉強していることが分かります。
インプット中心の勉強をしてしまうのは、学校の授業が先生の話をダラダラ聞くというスタイルが多いために身についてしまったと考えられます。
しかし、効率的に勉強を行うには、インプットよりもアウトプットを中心に、教科書を読むよりも、問題集を解く時間を2倍以上にする必要があります。
問題集を解いて、分からないところがあれば、教科書を読むという習慣を身につけましょう!
人が成長するための2つの方法
続いて、人が成長するための2つの方法について説明します。
それは、1つが、「短所を克服する」ことでもう1つが「長所を伸ばす」ことです。
短所を克服するというのは、自分が間違えた問題を解き直すことで、長所を伸ばすというのは、自分の得意な分野でさらに難しい問題を解くことです。
では、勉強があまり得意でない人は、短所を克服するのと、長所を伸ばすのでは、どちらが効率的だと思いますか?
正解は、長所を伸ばすことです。
その理由は、まずは自分の得意分野の問題を解くことで、勉強の楽しさを知るためです。
なので、先に得意分野を勉強して、ある程度軌道に乗ってから、苦手な問題に挑戦する方が効率的であることが分かります。
たしかに、いざ勉強を始めて、いきなり問題が解けなかったらやる気をなくしてしまいますよね。
「好きこそものの上手なれ」と言うように、まずは、得意科目から勉強する方が得策ということです。
人の悪口について
続いて、「人の悪口について」説明したいと思います。
自分が考えていることや、読んだ本などを人に話すことは、アウトプットであり、良いこととされています。
しかし、「悪口」に関しては、それを言った人に悪い影響があるようです。
中には、自分の苦手な上司の悪口を言うことでストレスが発散できると思っている方は多いかと思います。
しかし、東フィンランド大学の研究では、人の悪口を言うと、ストレスが発散できるどころか、逆に、ストレスが溜まるという結果が得られました。
たしかに、面白おかしくグチを言っているうちは楽しいと思いますが、自分の嫌いな人の悪口を言っているうちに、どんどん腹が立ってきた、という経験をしたことはあるかと思います。
あの時、あんなことをされたとか、あんなことを言われたとかを人に話しているうちに、その時のことを鮮明に思い出してしまって、嫌な気分になったことがある人は少なくないと思います。
また、日ごろから人の悪口を言う人は、そうでない人と比べて、認知症になるリスクが3倍になることや、人の悪口を言うことで、ストレスホルモンが分泌され身体の免疫が下がり、病気になりやすくなるということが分かっています。
一番良いのは、自分の周りに悪口を言いたくなるような人がいない環境にいることですが、学校や会社など集団で生きていれば、それはなかなか厳しいと思います。
今日から、人の悪口は全く言わないというのは、それもそれでストレスになると思いますので、まずはなるべく言わないようにして、徐々に減らしてみてください。
また、人の悪口は言わないに越したことはありませんが、自分が「ツライ」とか「苦しい」と感じていることは、口に出すとストレスが和らぐということが分かっています。
人に相談して、気持ちが楽になるというのは、自分の感情を吐き出すことで人は「癒される」からです。
なので、何か嫌なことがあったときは、人の悪口を言うのではなく、「ツライ」という自分の感情を口に出す方が、ストレスが緩和され、良い影響がある、ということです。
一番効果があるアウトプット法
続いて、自分が成長するのに、一番効果があるアウトプット法を紹介したいと思います。
人が最も成長するアウトプット法は、人に「教える」ことです。
本書では、ロンドン大学の暗記に関する興味深い研究が紹介されていました。
それは、あるものを暗記する時間をとり、暗記タイムが終了したら「テストをする」と伝えたグループと「人に教えてもらう」と伝えたグループでは、後者の「人に教えてもらう」と伝えたグループの方が、得点が高かったという結果が得られました。
この研究の面白いところは、その暗記タイムが終わってから、実際には人に教えなかったにも関わらず、点数が高かったことです。
このことから、人は何かを勉強するとき、誰かに教えることを想定して勉強した方が、記憶の定着率が高くなるということです。
実際に人に何かを教えた経験がある方はわかると思いますが、人にものを教えるには、自分がしっかり理解していないと、説明がしどろもどろになってしまいます。
もし、周りに教える相手がいなくても、人に分かるように教えるにはどのように説明すればよいかを考えながら勉強すると良いと思います。
そうすれば、自分が理解していない点が分かり、その部分の知識を補うことができます。
ちなみに、一番記憶の定着率が低い勉強法は、下の図のとおり、ただ「講義」を受けることです。
学校の授業を受けても成績が上がらないのは、科学的な根拠があるようです。
ちなみに、最近、企業の研修でも取り入れられているグループ討論というのは、記憶の50%で、ただ講義を受けるだけの10倍も効果があることが分かっています。
最後に~沢山アウトプットしましょう~
『アウトプット大全』の紹介は以上です。
本書では、今回紹介していないことでも、役に立つ情報が沢山転がっています。
この本は買って後悔はないと思いますので、正しい勉強法を身につけたい方や、成長したいという方は是非読んでみてください。
みなさん、沢山アウトプットしましょう!!
コメント
池井榊さん、こんにちは(^^)私も読みました!素晴らしい本だと私も思います。長所を伸ばす事、沢山アウトプットすることは本当に大切ですよね♪とても分かりやすくまとめられていて勉強になります♪ありがとうございます。
池井榊さん、こんにちは(^^)私も読みました!素晴らしい本だと私も思います。長所を伸ばす事、沢山アウトプットすることは本当に大切ですよね♪とても分かりやすくまとめられていて勉強になります♪ありがとうございます。
池井榊さん、こんにちは(^^)私も読みました!素晴らしい本だと私も思います。長所を伸ばす事、沢山アウトプットすることは本当に大切ですよね♪とても分かりやすくまとめられていて勉強になります♪ありがとうございます。
季子さん(id:kikonoheya)
コメントありがとうございます(*^▽^*)
アウトプットの大切さが分かりやすく書かれていますよね(^^)
あとは、実行するだけですね♫
pono*さん(id:o0 pono 0o)
コメントありがとうございます(*^-^*)
子育てお疲れ様ですm(_ _)m
本の要点を絞って紹介していますので、Amazonのレビューを読むのが億劫な時などに、是非ご覧ください(^^)
けど、本の紹介文を読むと実際に読みたくなりますよね( *´艸`)