村上春樹入門:オススメ本5冊
こんにちは、池井 榊です!以前に、村上春樹入門として、オススメ本を5冊紹介しました
その記事はこちら

今回は、その続編で、「村上春樹上級者(村上主義者)」になる方法を紹介します!
余談ですが、世間では、村上春樹さんが好きな人をハルキストと呼ぶ方もいます。
しかし、村上春樹さん本人は村上主義者の方が良いと言っています。
なので、この記事でも村上主義者を採用させていただいております。
完全なる余談でした。笑
村上春樹上級者(村上主義者)になる方法~おすすめの翻訳本も紹介!~
村上春樹上級者(村上主義者)になる方法を順を追って説明します。
その方法は以下の5つです
- 有名どころを全て読む
- 有名どころ以外の小説を読む
- エッセイを読む
- 翻訳作品を読む
- 村上春樹が影響を受けた作品を読む
順番に説明していきます。
1.有名どころを全て読む
村上春樹上級者になるには、まずは以下のような有名どころを読む必要があります。
- 風の歌を聴け
- 世界の終わりとハードボイルドワンダーランド
- ノルウェイの森
- 1Q84
このような比較的有名なものを読んでいないと、

好きな小説家は村上春樹だぜ!

1Q84メッチャ面白いよね!天吾くんが公園のすべり台の上から月を眺めるシーンすごく感動だよね

(1Q84ページ数多いからまだ読んでいないんだよな、、、)あの場面、いいよね、、、オレも好き
天吾くんの青豆に対する愛の深さが、物語を通してひしひしと伝わってきたね
(なんだ、天吾ってやつ青豆が好きなのか。変わったやつだな)ああ、美味しそうに食べてたね

ヒロイン食べちゃダメ!

ヒロイン!?

ヒロイン!

!?!?!?!?
なんてことになりかねないので、まずはみんなが知っているような作品は読みましょう
2.有名どころ以外の小説を読む:村上春樹バーガーがオススメ!
続いて、有名どころ以外の小説を読むについて。
村上春樹上級者になるためには、知っている小説は多いに越したことはありません。
なので、村上春樹の小説は全て読み切るくらいの勢いで読むことをオススメします。
全部読むのは大変だと思うので、ポイントを紹介します!
それは、「村上春樹の小説だけを読まない」ことです。
いくら、好きな作家の小説でも、ずっと同じ作家しか読めないとなると、苦痛になる方もいるかと思います。
いくら好きでも、ケーキしか食べられないのはシンドイですもんね
なので、以下のように、他の作家と交互に読むと飽きずに読むことができます。
村上春樹⇒他の作家(中村文則)⇒村上春樹⇒ほかの作家(村田沙耶香)⇒村上春樹
私は、これを「村上春樹バーガー」と呼んでいます。(今名付けました)
この方法なら、いくらでもバクバクいけます!
村上春樹の全ての小説を読むと言っても、すぐに読まないといけないわけではありません。
私は、1年かけてのんびり読みました。
みなさんも、自分の心地良いペースで読んでみてください。
3.エッセイを読む:ダブル村上春樹バーガーもオススメ!
続いて、エッセイを読むについて。
村上春樹は、小説家ですが、実はエッセイも多数出版しています。
エッセイを読むと、村上春樹は
・猫が好き
・野菜が好き
・音楽が好き
・パスタが好き
・ランニングが好き
などといった、人間性を知ることができます。
村上春樹の人間性なんて興味ない!作品が読めればいい!
このような方↑は、無理して読む必要はありませんが、私はエッセイを読むことで、さらに村上春樹が好きになりました
「村上春樹の本しか読みたくない !」という村上中毒者は、以下のような読み方もありだと思います。
村上春樹の小説⇒村上春樹のエッセイ⇒(略)小説⇒(略)⇒エッセイ
私は、このような読み方を、「ダブル村上春樹バーガー」と呼んでいます。(今名付けました)
4.翻訳作品を読む:まずは『キャッチャー・イン・ザ・ライ』がオススメ!
村上春樹は、小説だけでなく、エッセイも書いており、さらに翻訳もしています!
翻訳するということは、小手先でできるような簡単なことではありません。
村上春樹自身も、骨が折れる作業であると言っています。
村上春樹がわざわざ骨折してまで翻訳する本というのは、それだけ好きな作品だということが分かります。
なので、翻訳本を読むと、村上春樹がどんな作品が好きなのかを知ることができます。
また、村上春樹が翻訳した本は、しっかりと村上春樹のダシが染みています。
村上春樹が書いた小説やエッセイ全てを読んでしまった方は、翻訳本をオススメします。
村上春樹が今までにどんな本を翻訳したのかを知りたい方はこちらの本をご覧ください。
ちなみに、私がオススメする村上春樹が翻訳した本はサリンジャーの『キャッチャー・イン・ザ・ライ』です。
言わずと知れた名作なので、もし読んだことがない方は、この小説を読めば、
名作を味わうことができる+村上春樹の美しい文章に触れることができる
といったメリットがあります。
『キャッチャー・イン・ザ・ライ』は、成績が悪すぎて退学になった17歳の少年 ホールデンの物語です。
なんと、ホールデンの言葉遣いや態度に問題があるとして、1954年にカリフォルニア州の教育委員会によって、学校の図書室から追放されています。
『キャッチャー・イン・ザ・ライ』がどれほどの問題作であるのが、ご自分の目で確認してみてください。
5.村上春樹が影響を受けた作品を読む
最後に村上春樹が影響を受けた作品を読むについて。
村上春樹の、小説・エッセイ・翻訳本を全て読んでしまって
あ~村上春樹不足~村上春樹が足りてない~
という村上春樹依存症の方にも、まだ読むものがあります。
それは、村上春樹が影響を受けた作品(作家)です。
エッセイを読む、あるいはネットで検索するとすぐ出てきます。
抑えておきたい作家は以下のとおりです。(カッコはオススメの作品)
中には、村上春樹が訳している小説もあります。
レイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』
ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』
トルーマン・カポーティ『ティファニーで朝食を』
フランツ・カフカ『変身』
スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』
村上春樹の本を読むと人生観が変わる
これらの作家の本まで読んでしまえば、村上春樹上級者であることを否定する人はいないはずです。
また、村上春樹の小説やエッセイをある程度読むと、世界を村上春樹的な視点でとらえられるようになります。
朝からパスタを作り、「やれやれ」なんて言ってしまうはずです。(←そんなことありません)
また、村上春樹だけでなく、一人の作家の本を読み続けると、人生観がガラッと変わる体験ができます。
「全部読みたい!」と思える作家に出会うことは、ソウルメイトに出会うことくらい難しいことではありますが、
時には、身近にいる人以上に人生を支えてくれる存在になります。
そして、気の合う作家と出会うには、量を読むことが1番の近道です。
コメント