山田宗樹『代体』~意識をAIに移し、永遠の命を手に入れることについて~

小説
スポンサーリンク

『代体』を読むことになった経緯

こんにちは!

みなさん、山田宗樹さんという作家はご存知でしょうか?

『嫌われ松子の一生』や『百年法』という作品が有名だと思います♬

私はこの2つの作品を知ってはいたのですが、山田宗樹さんの作品を読んだことはありありませんでした。

というもの、お恥ずかしいことに、私はSF作品を小説で読むことが苦手なんです、、、(/ω\)

SF作品に面白いものがないというわけではなく、ただ単に私の想像力が不足しており、SFの世界を上手くイメージできないからです(/ω\)

なので、SFは、マンガ・アニメ・映画などの可視化されたメディアを通して摂取しておりました。笑

絵や映像という表現方法が存在しており、大変助かっております(*´▽`*)

、、、という経緯があって、私は今までSF作品をほぼ全く読んでいませんでした。

しかし、心の中のどこかで、本好きであるのにSF作品が読めないことに後ろめたさを感じていました。

そして、到頭、その罪悪感に勝てなくなり、山田宗樹さんの『代体』という作品を読んでみることにしました。

この作品を読もうと思ったのは、タイトルである『代体』という見慣れない言葉に惹かれたからです。

また、「人間の意識を自由に取り出す技術が確立された日本」と書かれた帯を見て、「これ、絶対おもしろいやつ!!!」と確信しました。

SF作品であることに抵抗はありましたが、ページをパラパラめくると、「あれ?意外と読みやすそう」と思いレジをゴーしました♬

スポンサーリンク

内容

近未来の日本が舞台で、この時代では、人間の意識をデバイスに移すことが可能な世界で、意識を移す前の普通の身体を「本体」と呼び、人型のデバイスを「代体」と呼んでいます。

「代体」に意識を移せば、ずっと「代体」で生きられるというわけではなく、使用期限が1ヵ月程度なので、期限が切れると意識が消えてしまいます。

事故や病気で治療が必要な人にとっては、「本体」が治療を受けている間に、「代体」を使って今までどおりの生活を送ることができ、治療などの痛みに耐えなくてもよいというメリットがあります。

人の意識を移せるということを聞くと、誰しもが考えてしまうことがありますよね?(*´▽`*)

それは、自分の意識を他のデバイスに移すことで「永遠の命」が得られるのではないかと!!!

「永遠の命」や「不老不死」というのは、どの時代にも憧れる人がいるテーマの一つですよね♬

みなさんは、「永遠の命」を手に入れたいですか?

私は、生きていることが辛いので、ずっとこの世界で生きてなきゃいけないとなると、うつ病になって死にたくなると思います。笑

不老不死だと死ねないですけどね( *´艸`)

この作品の世界では、「代体」の寿命がくる前に別の「代体」に移れば、実質不老不死になれますが、このことは法律によって禁止されています。

しかし、やはりそこは小説、法律を破るやつが出てこないと面白くないですよね!

もちろん、この小説にも、ぶっ飛んだ思考をもつ人が現れるので、期待してください(*´▽`*)

スポンサーリンク

感想

人の意識を移すことができるという設定に興味がそそられ、いつかそんな世界がくるかもしれないというワクワク感がありますよね♬

しかし、クローンと同様に、技術は確立されても、倫理的にしてはいけないということになりそうですが。笑

秘密裡に実験が行われるということは充分考えられますけどね( *´艸`)

意識を他のデバイスに移すということは、最近のアニメでもよく取り上げられています。

例えば、シュタインズ・ゲート(ゼロ)ではヒロインであるクリスの意識を移すことに成功しており、また、SAO(アリシゼーション)では、研究者の意識をデバイスに移したものの、自分がデバイスの中にいることを受け入れることができず、消滅してしまいました。

ロボットのような体が与えられていれば違ったかもしれませんが、動くことのできないデバイスの中に入れられる(閉じ込められる)と、SAOのようにパニックを起こすかもしれませんね。

「代体」という作品を読むと、生きることや死ぬこと、生物や無生物について考えさせられました。

設定だけでなく、キャラやストーリーのクオリティがもの凄く高く、今まで山田宗樹さんの作品を読んでいなかったことがもったいなかったです( ;∀;)

次は『百年法』という作品を読んでみたいと思います♬

カテゴリー
【関連記事】

<script><noscript><img src=

<script><noscript><img src=

小説山田宗樹
サカキをフォローする
読書シンドローム

コメント

タイトルとURLをコピーしました