『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』~え?あの、人見知りの村上春樹が!?~

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『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』~え?あの、人見知りの村上春樹が!?~

村上春樹といえば、人付き合いがあまり良くなく、友達も少ないイメージがありますよね。

 

そして、テレビにも出ませんし、雑誌の取材もあまり好きではないみたいですね。

 

なので、村上春樹の対談ってすごく貴重なんですよ。

 

あの人見知りな人が会うくらいだから、対談相手はすごい人に違いないわけですよ。

 

そして、今回紹介する本の対談相手、河合隼雄さんも例に漏れず、物凄くすごい人でした。

 

知っている人は知っていると思いますが、私の周りにも知らない人がわりに多くいるので、簡単に河合隼雄さんについて紹介します。

河合隼雄さんをご存知ですか⁉

河合隼雄さんは、京都大学理学部数学科を卒業後、アメリカに留学をし、スイスのユング研究室で日本人初のユング分析家の資格を取得した後、臨床心理学者として、たくさの人のカウンセリングを行ってきました。

 

第一線で働いているということで、人間の心理について理屈だけでは上手くいかないことを身に染みて知っている方でした。

プロの心理学者でも、人の心が分からない?

この心理のスペシャリストがよく言っていたのが、「人の心は本当によくわからない」ということでした。

 

誰よりも人の心理について知っている心理のプロフェッショナルのはずなのに、分からないなんてことが、、、って思いますよね。

 

私も、いやいや心理のプロが何をおっしゃるのか、ご謙遜なさって、と思っていましたが、これは、誰よりも心理を知っているからこそ、辿り着いた境地なのかなと思うようになりました。

 

哲学者 ソクラテス の「無知の知」のようですね。

 

「人の心理は9割分かる」みたいな、人の心理なんて簡単だもんね、的な本を書いている人は、本を売りたいだけで、全然わかっていないのかもしれませんね。

 

河合隼雄さん曰く、人の心の動きは、人によって全く異なるから一概には言えないと。

 

ある人ではこの方法で治るけど、別の人では悪化する、ということが多々あるようです。

一人一つの宇宙を持っている

人間一人、一つの宇宙を持っている」ともよく言っていました。

 

それだけ、人間の心は、広大で不可思議なものなんですね。

 

河合隼雄さんの本を読めば、すぐにわかると思いますが、河合さんは、すごく優しく、温かみがあって、人としての器の大きさが、私の5倍くらいある方です。

 

河合隼雄さんの本を読むだけで、まるでカウンセリングを受けているようで、心が安らぎ、救われる感覚を味わうことができます。

 

河合隼雄さんなら、自分のすべてを受け入れてくれるじゃないかと思ってしまうくらいです。

 

誰だって生きることが嫌になることってありますよね。そんな時に河合隼雄さんの言葉に触れれば、あなたの心はきっと今よりもずっといい状態になっているはずです。

人間は誰もが病んでいる⁉

この村上春樹との対談で、河合隼雄さんは、「人間はだれでも病んでいる。動物の中で唯一、早くから自分が死ぬことを知っているから。」と言っていました。

 

あーあ、自分いつか死ぬんだー、って考えたら誰でも病みますよね。笑

 

生まれてきた以上だれでも病むんだから、誰でも構わず河合隼雄さんの本を読むことをオススメしますよ。

 

河合隼雄さんという偉大な人を知っていて全く損はないはずです。

 

そして、周りに病んでいるかたがいればぜひ紹介してみてください。笑

 

ここまで河合隼雄さんのことを書いてきたので、ショックを受けるかもしれませんが、実は、非常に残念ながら河合隼雄さんは2007年に亡くなっています

 

これから先、河合隼雄さんの新しい本が出ることはありませんが、生前に出版した著書は多数あるので、河合隼雄さんに興味を持ったかたは、是非チェックしてみてください。

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