【伊坂幸太郎】『オーデュボンの祈り』あらすじ・感想【ネタバレなし】

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【伊坂幸太郎】『オーデュボンの祈り』あらすじ・感想【ネタバレなし】

サカキ
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こんにちは、サカキです!今回は、伊坂幸太郎さんのデビュー作『オーデュボンの祈り』あらすじ・感想を紹介します!

 

すでにこの作品を読んだという方も、まだ読んでいないという方も楽しめる動画になっています。

 

『オーデュボンの祈り』を、一言で言うと、写輪眼は使えないけど未来が見えるカカシが殺される話です。

 

詳しくあらすじを説明していきます。

 

▼YouTubeで観たい方はこちら

【伊坂幸太郎】『オーデュボンの祈り』あらすじ・感想を紹介!

あらすじ

主人公の伊藤が朝、なぜか孤島で目を覚ますというところから物語が始まります。

 

この島は150年前から外の世界との交流を断っている島です。

 

伊藤は2ヶ月前に仕事を退職し「バカげた方法で自分の人生を一度リセットしたい」と思い、包丁を1本持ってコンビニ強盗をしてしまいます。

 

しかし、すぐに後ろから取り押さえられ、さらに不運なことに伊藤を逮捕した警察が中学時代の同級生であることに気がつきました。

 

その男は城山といい、成績優秀で二枚目でしたが人を痛みつける趣味があります。

 

パトカーの中とは言え、そんな彼の隣に座っているだけで伊藤は恐怖を感じていました。

 

運よくパトカーがスリップし、そのタイミングで伊藤は逃げ出すことができます。

 

そして、島で唯一外界と行き来しているたまたま通りがかった島の住人に助けられ、現在に至るというわけです。

 

伊藤は、カカシがいるところまで連れてこられました。

 

なんと、そのカカシは言葉を喋ることができ、また未来が見えると言います。

 

カカシからは、島が外界との交流を断った理由など、島の歴史を聞き、その後、伊藤は島の住人と顔を合わせ、夕食を食べたあとに眠りにつきました。

 

この島の住人は凄くキャラが濃くて面白いので、後ほど特に興味深い2人を紹介します。

 

伊藤は一度眠りについたものの目を覚ましてしまい、眠れなくなったので再びカカシに会いに行きました。

 

そこで、普段は未来のことをめったに話さないカカシですが、伊藤は予言めいたアドバイスを受けます。

 

  • 飛び降りをしそうな人がいたら助けること
  • 「帰ろう!」と思うまで帰るべきではないこと
  • 元恋人に葉書を出し続けること
  • 伊藤の役割は自転車をこぐこと

 

もちろん、この時の伊藤は、カカシが言っていることが全く理解できませんでした。

 

そして、その翌日に驚くべきことが起こます。

 

なんと、カカシが何者かに殺されていました。

 

未来が見えるはずのカカシはなぜ殺されたのか。

 

自分の死は予知できなかったのか。

 

一体誰がカカシを殺したのか。

 

伊藤は独自に調査を進め、事件の真相へと辿り着きます。

 

ポイント・感想

続いて、この作品のポイントを紹介します。

 

ポイント①キャラクター

ポイント1つ目は、キャラクターです。

 

この島には未来が見えるカカシだけでなく他にも変わったキャラクターが沢山登場します。

 

ここでは2人紹介します。

 

ウソしか言わない画家

一人目は、ウソしか言わない画家です。

 

この画家は、初対面であるはずの伊藤に「よく会うな」と言います。

 

彼は、5年前に奥さんを殺されて頭がおかしくなったため、真逆のことしか言わなくなりました。

 

そのため「奥さん、元気かい?」と尋ねると「ああ、元気だよ」と答えます。

 

私は、この画家が、中村文則さんの『遮光』という作品に登場する虚言癖のある主人公に少し似ていると思いました。

 

また、この画家は、毎日同じ時間に同じ場所を徘徊するクセがあり、その時間があまりにも正確であるため時計がわりに使えるようです。

 

このエピソードは哲学者のカントを思い出させますが、「ウソしか言わないこと」「同じ時間に同じ場所にいること」は後に伏線であることが分かります。

 

もう一人面白いキャラクターを紹介します。

殺人を許された男

なんとこの島には殺人を許された男がいます

 

警察はいますが、彼が人を殺しても逮捕しないのがこの島のルールです。

 

普段は詩集を読んでいますが、気に食わないことがあると銃で殺してしまいます。

 

殺すのも彼なりの基準があるとは言われていますが、正確には誰も分かっていません。

 

ただ、島の全員が彼が人を殺すことは「そういうものだ」と納得しています。

 

災害の一つであると考えられているようです。

 

そして、頭のおかしくなった画家の妻もこの男が殺したとされています。

 

続いて、この作品のポイント2つ目は「なぜ未来が見えるはずのカカシが死んだのか」についてです。

ポイント②なぜ未来が見えるはずのカカシが死んだのか

ここで主人公が考えた仮説を4つ紹介します。

 

  • 仮説①カカシが未来を読めるといったのはウソだった
  • 仮説②カカシは自分の寿命までは読めなかった
  • 仮説③カカシの未来予測に誤差が生じた
  • 仮説④カカシはまだ死んでいない

 

なぜカカシは殺されたのか、誰が殺したのかを予想しながら読むとより楽しめると思います。

 

そして、ポイント3つ目は、この作品がデビュー作であることです。

ポイント③この作品がデビュー作

  • 平行する複数の物語
  • ちょっと変わったキャラクター
  • 登場人物たちの楽しいやりとり
  • 伏線が少しずつ繋がる

 

伊坂幸太郎さんの特徴であるこれら全てが『オーデュボンの祈り』に詰まっています。

 

夏目漱石の『吾輩は猫である』や村上春樹さんの『風の歌を聴け』だったり、売れる作家はデビュー作からとんでもない作品を描くということを『オーデュボンの祈り』を読んで改めて実感しました。

 

村上春樹さんの小説はデビュー作から読むことをオススメしませんが、伊坂幸太郎さんは、デビュー作から順に読んで全く問題ないと思います。

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